「来てくれたの？」

目の前の少女は木にもたれながらほほ笑んだ。

「そういうわけじゃないけど・・・」

「じゃあなんで？」

不思議そうに首をかしげる。

「暇・・・だったから」

僕は少し俯きながら呟いた。

「じゃあ一緒に遊ぼう？」

少女は僕にゆっくりと歩み寄ってくる。

「いいよ」

僕も一歩前に進んだ。

「今日もあれで遊ぼうよ」

少女は僕にそっと囁いた。

僕は頷く。

「じゃあ行こ！」

少女は僕の腕を引っ張ると、そのまま走り出した。

これから始まるゲーム。

彼女が楽しみにしてるゲーム。

そのゲームは・・・。