君だけが知っている事。

ギルドで契約を済ませ、鍵を貰う
ついでに勇者について聞いてみた


「勇者様ですか?
勇者様は男らしいですけど、一緒に召喚された女性もいたらしいですね。

勇者様は全属性の魔法使いで魔力は1000ほどだとか
それに比べて女性には魔力がほぼなくて属性は水らしいです
だから女性は普通の人のようですね
お二人とも黒髪黒目とのことでしたので、魔力は相当高いと期待されていたようですが…

一般人の魔力の平均が500ほどなので、勇者様もあまり魔力が高いとは言えませんよね

勇者様は今王宮でこの世界の勉強に励んでいると聞きましたよ。
もっとも、魔王は何百年も前に滅びていますから陛下が勇者様に望まれているのは恩恵を与えてくださることと魔物の討伐でしょうね

あの、失礼ですがお聞きしたいことがございまして…」

黒髪黒目か…
地球から来たのならアジア系だな。
ほかの世界からなら知らんが

にしても1000ほどなら王宮魔導師にもいたはず…
髪と目の色が濃いほど魔力が多いとされているから黒髪黒目は誰よりも魔力が多いことになっているが、これはこの世界で生まれたもの限定か?


魔王が滅びたのに勇者を召喚したのは、大方、国民の人気とりか他国への威嚇か…


「…なんだ?」


「クロース様も黒髪黒目ですよね
魔力はやはり1000ほどなのでしょうか?
古文書には高いとしか書いておらず黒髪黒目の方々の魔力が気になってしまいまして」


ああ…
それはそうか。

近くにもう一人黒髪黒目がいたら比べたくもなるな。


「……冒険者ギルドで計ったときは魔力が多すぎたせいで正確に計ることはできなかったが、その機器が千万が最高値らしいからそれ以上だな。」

きっと赤子のころから魔法の特訓を始めたために、どんどん魔力が増えていったんだろう。


「せっ…、ゴホンッ

ってことは勇者様よりお強いのですね!」


「知らん。」

目をキラっと輝かせたイアン。
戦闘好きか?

まぁ、魔力が高いだけでは勝敗は決まらない。
もっとも勇者であろうと負けるつもりはないが


「…そ、そうですね

ありがとうございます、参考になりました。
他に何かご用件はございますか?」

「いや…。」

「ではギルドを代表して私からお願いがあるのですが…」

願いか
大方予想はつくがな

「ロルトで販売されていた商品をこちらのギルドにも提供していただきたいのです。」

「ああ、構わん。」

「!
ありがとうございます!!」

あっさり許可が降りるとは思わなかったのか一瞬驚いた顔を見せた。