君だけが知っている事。

1時間ほどで王宮の近くまで着いた

とりあえず家探しでもするかな。

ここで数ヵ月は生活する予定だし。
ちなみに前にいた国ロルトにも一件家を買った。

宿はあまり好きではないし、貸家でも規定があって面倒だ。

家の相場は、普通の家でだいたい白金貨1枚。
そこそこいい家なら5枚、かなりいい家、綺麗で広く、立地条件がいいものなら10枚から20枚ほどだ。

この世界の平民の一ヶ月の平均収入が金貨5枚ほどなので、平民はほとんどが貸家である。

とりあえず、白金貨5~10枚ほどの物件を探す気でいるが、まぁ予算なんて大雑把である。


家は商業ギルドで紹介してくれるので、商業ギルドに向かった。


「いらっしゃいませ。
本日はどういったご用件でしょうか。」


「家を買いたいんだが…」


「はい。それではお部屋にご案内いたします。」

受付嬢が立ち上がり、俺はそれについていく。

「担当の者を呼んで参りますのでおかけになってお待ちください。」

椅子に座り、担当者とやらを待つ。

あまり待つことなく、すぐに担当者は現れた


「お待たせいたしました。
イアン・ペルシェと申します」


「クロースだ。」


「…っ!
クロース様でございましたか!
噂はかねがねお聞きしております

早速ですが何かご希望はございますか?」


「…日当たりがいい庭と、大きめの倉庫、あとは静かなら。
値段は白金貨5枚から10枚ほどで」

「はい、商店街には近い方がよろしいでしょうか?」

「いや、あまり気にしない」

「それでしたら、こちらの3軒が該当します。」


そう言って資料を渡される。

「一つ目は、商店街まで馬車で10分ほど。
貴族の住宅地となっておりますので、家どうしは離れていますし比較的静かです。
庭も大きく、倉庫は3軒のうち一番小さいですね。
お値段は白金貨9枚になります」


貴族の住宅地は却下だな

「二軒目はここの倉庫が一番大きいです。
庭もそれなりに広く部屋数も多いです。
ただ、裏路地にあるので太陽がてっぺんに上った時間帯くらいしか庭に日は当たりません。
それでも静かで商店街や王宮、ギルドからも近いです。
お値段は白金貨7枚です」

日があたらないと植物が育ちにくいからここも却下

「三つ目は王都の端の方にあります。
庭は一番大きいですが部屋数は一番少ないです。
と言いましても、キッチン、リビング、ダイニングもございますし、他に3部屋ございます。
お一人でしたら充分すぎる広さです

倉庫は二番目に大きいですし、街外れなのでかなり静かで日当たりもいいです。
値段は白金貨6枚になります。
私はここが一番適していると思います。」


ふーん…。

値段も安めだし庭と倉庫も広い日当たりもいいか…
王都の端なら人も少なそうだしな…


「…3軒目を見に行きたい。」

「はい、かしこまりました。
ここからですと馬車で25分ほどですね」


イアンの言ったとおり、馬車で25分ほどでお目当ての物件についた。

割りと綺麗な物件である。

家自体は二階建ての豪邸と言った感じで、敷地を黒い柵に囲まれている。

庭も手入れされているようですぐに畑が作れそうだ。
日当たりもいいし、裏にある倉庫も倉庫というより普通の部屋でお店が開けそうなくらい綺麗である。
それなりに大きい倉庫で商品を販売するのもいいだろう。

まぁ、きっと物置になるだろうが…


他の家もこの物件から離れているため静かだ。


「…ここにしよう。」

「ありがとうございます!
それではギルドに戻って契約書にサインをお願いします。

また改装は自由ですので、よければギルドに申し付けください。」

「ああ。」