生きようと必死になるやつは好きだ。
一人で頑張る奴はもっと好きだ。

馬車の荷台にはカモフラージュの荷物が置かれている

だが、奥に魔法で見えなくした扉がある。
そこの中は空間魔法で広くしてありとても快適な部屋になっている。
基本馬のうえに幻影を作り出す。
そして部屋で寛ぐのだ

部屋にいても俺の優秀なペットの月夜犬、リルとリラが馬に化けてサハルに運んでくれる。

月夜犬は魔法生物であり、満月の夜に成長するので月夜犬と名付けられた
月夜犬は魔物ではないがとても狂暴なためペットにする人はそういない
躾られないからな

そして頭も良いためかなり強いのだ。

月夜犬と主従関係を結ぶには月夜犬に自分の魔力を流す必要がある。
瞳の色が自分の瞳の色に変われば、主従関係が結ばれた証拠

主従関係になっても躾は怠ってはならない
でもリルとリラはいい子だ。

赤ちゃんの頃から育てているせいだろうか
ちゃんと俺の言うことを聞く。


それに、月夜犬は300年ほど生きた上位の月夜犬しか魔法を使えないはずなのにまだ3歳のリルとリラは魔法を使うことができた。
これの理由はよくわからないが、俺の魔力を与えたせいか、名前を儀式的につけたせいだと考えられる。


名前を与えるときに二匹に自分の名前を教える為、魔法を使って二匹の脳内に送りこんだ。
普通はそんなことをしないからそれくらいしか考えられない

まぁ、強くなることはいいことなのであまり気にしていない。


部屋からご飯を持った器と果汁の入った水の器を持ち二匹のとこに向かう。

リルとリラは生肉が大好きらしいので今日のご飯は象のような動物の肉である。

空間魔法と時空魔法を使ったカバンには何でも入るし生物を入れて数年放置しても腐らない。
我ながらとても便利なものを作った。