君だけが知っている事。







「…こんなもんか。」


貝殻でイヤリングパーツを作り、真珠を取り付けた。
貝殻は固く切るのも大変そうだったが、魔法のおかげで切るどころか、曲げるのも自由自在だった。
壊れないように貝殻の強度も上げておく。

綺麗な貝殻なだけに、真珠に見劣りしないくらいいい出来映えだ。
ただのイヤリングパーツだがな。

真珠には魔法具と同じような要領で、身体能力強化、一回きりだが神級魔法でも弾く程の防御魔法、同じく一回きりの神級回復魔法をかけた。

神級回復魔法は、手足が無くなっていても、心臓が止まっていても"完全"に死んでいなければ全快する魔法だ。

これで万一のときでも安心である。


部屋のどこかにいるであろう二匹を念話で呼び出す


ドドドドッとすぐにやってきた二匹はパタパタと尻尾を振りながらすりよってくる。


「(どうしたのっ?)」

「お前達にプレゼントだ。」

「「(魚!?)」」


「いや、残念だが違うな。」

キラキラとした目を向けてくる二匹が面白くて笑いながらイヤリングを見せた。

「(すっごい魔力)」

「(アルの手作り?)」

「ああ、綺麗だろう?」

淡いピンクに輝く1.5cmほどの真珠。
二匹は雌だからな。
光り輝くものが好きなのだ

「「(うん!!キラキラ!)」」


二匹の片耳につけてやり、一撫でしてから作業を開始した。

今まで作っていた魔法爆弾は魔石の品質がそこそこだったせいで半径5m~10mほどの威力だった。

けれど、この真珠に込められた魔力量は今までの10倍ほどである。
これなら広範囲で殺傷能力の高い爆弾が作れるだろう

もっとも、最高級品である真珠をそんな風に使うのは俺くらいだろうが。