アルウィン・フォン=クロース

それが俺の名前。

でも、でまわっている名前はクロースだ。
それなら苗字だが名前にも聞こえるから。

俺の真名を知っているものなど母と父くらいだろう。

完璧に隠しているからな。

名前を隠している理由は幾つかあるが、よく知りもしない相手にわざわざ名前を教える必要もない。

冒険者ギルドと商業ギルドに入っているが名前の登録もクロースのみである。

登録に重要なのは血だからである。
名前など偽名でもさして問題ない
つまり愛称や名前のみで登録するものも多いため珍しくはないのだ。

俺が周りと違うのは名を聞かれたときにクロースとしか答えないこと。
大抵は名前も教えるからな。
苗字と名前両方教えないにしても苗字だけを教える者はそういないだろう


そして俺にはクロース以外にも幾つかの呼び名がある。
どれも周りが勝手につけた名前でどうも厨2病のような恥ずかしい名前だ。


漆黒の魔術師
氷の剣士
冷徹戦士
不戦の戦士
冷酷な冒険者
黒の創造神
無限の技術者
魔の交渉人


よく呼ばれるのは
不戦の戦士か、冷酷な冒険者
それか黒の創造神だ。

冒険者の他に商人をやってるせいで黒の創造神という名前がついた。

俺が売っているのは主に魔法具である。
他にも薬草や素材を収集したときは売り捌くが。

魔法具は俺の手作りで、前世で使っていた電化製品を魔法で作りあげただけだ。
この世界は魔法があるせいで科学が進んでいないからクーラーや洗濯機、冷蔵庫が存在しない。
まぁ、便利なだけよく売れる

構造も俺しか知らないことから値段もそれなりにするが、多くの人が買っていくのだ。

電気がないため代わりになにで動かすか、かなり苦戦したが、一度魔法で電化製品もどきが作れてしまえばあとは同じようにやっていくので簡単だ。
俺は電気=魔力として考えているので新しい魔法を考える必要があり、完成までに1年以上かかった

まぁでも今ではかなりの収入が入るので良しとしよう。