かわいい赤ずきんちゃんがぼくを家に誘ってくれて、隣にいる。


そう思うと、言い知れない幸福感がぼくの胸をうつ。

ぼくは、恐る恐る赤ずきんちゃんに手を伸ばした。

ほっぺたに触れると、ビクンって体が跳ねる。

それは恐怖からじゃないっていうのは、真っ赤な顔を見ればわかる。


もう、ダメっ。

限界を感じて唇を重ねれば……。


彼女の細い手がぼくの後頭部をふわふわと触っている。

この腕に、ぼくはいつも守られてるんだ……。

そう思うと感動する。




その日、ぼくは赤ずきんちゃんと両想いになった。