「さあ、行こう…」


「うん……」




でも、私はどこでかなめを殺せばいいんだろう?


そう思いながら、かなめの後ろをついていく。




「ここ」


「ここ………?」




そこは、小さな林だった。


虫の声が、たくさん聞こえてくる。




「はい、これ」


「これ………?」




カッター…ナイフ?


これで、殺せって………?




「さあ、刺して。


心臓でも首でもどこでもいいから……」


「いっ…いいの!?


かなめは、それでいいの!?」


「……良いんだよ。


友達を助ける事が出来るなら……」




かなめ…。


そんなの、優しすぎるよ…。ずるいよ。