「フられちゃった…。


私の事、名前すら覚えてもらえてなかった…。


それに、彼女と別れたばかりだから……また新しい彼女を作る訳にはいかないって」




涙を堪えながら、かなめが無理矢理笑顔を作って、そう言った。




フられちゃったんだ…かなめ……。


折角、勇気を振り絞って告白したのに……。


あんなに大好きだったのに……。


名前すら覚えてもらえてなかったなんて…………。




酷い、酷過ぎるよ……!




「でもね、いいの。


睦月君に気持ちを伝えられたから、もういいの…。


満足だよ。


もう、悔いはないよ……」


「かなめ………」




私は、これからかなめを殺さないといけない。