「だけどね……その前にしておきたい事があるんだ」


「しておきたい事…………?」


「そう……」




それは…、何……?




「あのね、私……睦月君に告白しておきたいんだ………。


告白した後………私を殺してくれないかな?」




そっか……。


かなめは、睦月君が好きだったもんね……。


そうだよね…。


最後に、気持ちを伝えておかないとね…………。




葵と萌に、最後に殺す以外何もしてやれなかった……。


だから、せめてかなめだけには………。




「わかった……いいよ」




最後に、きっちりやり遂げて欲しいから……。


だから、私はそう言った。




すっかり薄暗くなった廊下で。