「かなめ……」


「ごめん…っ!本当にごめん!


私、なつみの気持ちなんかちゃんと考えられなくて…。




私だって……アヤメちゃんに会ったら、きっと自分の命を奪われたくないから……。


契約してたと思う……。




だから、あんな酷い事言ってしまって……ごめん!!」




かなめは、涙をぽろぽろと流しながら訴えた。




「いいよ……そんなの。


私だって………酷い事してるもん…。


葵を殺して、萌も殺して……っ…」


「ううん、なつみは悪くない……悪くないよ………」




誰もいない、静かな廊下で泣き合う私達。




お互いを慰めて………そして自分を責めて。




そうやって、何十分経っただろう……………。