そう、そこにはさっき喧嘩した……私の友達がいた。


手には、私の鞄…。


荷物……持っていてくれたんだ…。




「これ、鞄」




そう言って、かなめは私に鞄を差し出す。




「あ、ありがとう………」




目の前にかなめがいるという状況に驚きつつも、私はその鞄を受け取る。




「あの…かなめ…」


「ごめん!」


「えっ?」




何で………かなめが謝るの!?


どうして…。




「私……なつみがいない間…、ずっとなつみがどんな気持ちだったかって


考えていたんだ…。


きっと、なつみは悲しいんだろうって…。


辛いんだろうって…。


苦しいんだろうって…。




そう思ったら…」