「…」




かなめは、黙ってしまった。


それでも、私は淡々と喋る。




「そして、契約を求められたの……アヤメちゃんに。




契約しないと……私は死んでしまう。


だけどね、契約したら、私は毎日一人ずつ、愛する人を殺さないといけないんだ……。




だから、葵も萌もー……殺した」


「…」





かなめの顔が、一気に怒りに染まっていく。




「何よそれ!?


なつみは、自分が死ぬより、皆を殺す方を選んだっていうの!?


自分は死にたくないからって!?


ふざけてんの!?」




かなめが怒るのも、仕方ない…。


確かに、私が自分が死ぬ事より、皆を殺す方を選択した。


私が……悪いんだ。