-翌朝-




朝早くに家を出て、私は萌の家に行き、萌の鞄の中に入っていた鍵を使い、


家の中へ入り、萌の靴と鞄を家の中に置いてきた。


手袋を付けてー…。




学校に着くと、萌はいなく、無断欠席扱いだった。


私は萌を殺した後、萌を庭に埋めたのだから、当然だろう。


それに、萌はほぼ一人暮らし状態と言っていたし、


親も帰ってきていないから、そうなったのだろう。




「萌……どうしたんだろう……」




かなめが、不安げに言った。




「葵が死んでショックで休んでいるのかも……」




私は、咄嗟に嘘を吐いた。




「そっか……。


そりゃそうだよね……友達が死んだんだから……」


「うん……」




嗚呼、なんて私は最低な人間なのだろう…。


友達を二人も殺して……そして、目の前の友達には嘘を吐いて………。




「二人だけかぁ……やっぱ寂しいなぁ………。


葵と萌がいないと、こんなにも静かなんて………」