「お母さん……」


「ただいま、ってなつみちゃん、すごい顔よ!?


大丈夫!?」




お母さんは、私の顔を見て驚く。




嗚呼………そうか。


私、萌を殺したばっかりだから………。


きっと、汚い顔しているんだろうね…。




「大丈夫だよ…。


寝不足かな………?」


「そうね……朝もちょっと顔色良くなかったし……。


今日はちゃんと寝るのよ」


「うん………」




とは言ったものの、


眠れる訳が無かった。




今日もまた、私は人を殺した。


赤の他人なんかじゃない、私の愛する人を…友達を。


それも、何の罪もない友達…。


何も悪い事はしていない友達……。




それを、私は殺したのだ。




ベッドで寝返りを打ちまくりながら、私はぎゅっと目を瞑った。


だけど、浮かんでくるのは、萌の亡骸……。