コップにお茶を入れ終わると、そのコップをお盆に載せ、


二階へ持っていく。




「お待たせ~、萌」


「ありがとう」




そう言って、萌が紅茶を一口飲みー……。


顔を歪ませた…。




「不味かった…?」


「ううん……違うの」




保健室の時みたいな悲しそうな顔して、萌は言う。




じゃあ、どうしたの?




「葵が死んだんだって思ったら………なんか口にものを入れづらくてさ……………」




そういう事か。


その気持ちは分かる。


私も朝ご飯、ほとんど食べられなかったし…。


と言っても、私は葵の死んだ姿を見てしまったから、私が葵を殺したから、


尚更なのだが……。