おバカキャラの葵がいないだけで、


たった一人欠けてしまっただけで、


こんなにも崩れてしまうものなのか…。


こんなにも重くなってしまうものなのか……。




葵の、重要さを知った。


葵が居てくれたお陰で、皆楽に、明るくなれた。


だけど葵がいないと…。




悲しくて、空気が重くなってしまって……。




葵、葵、葵ー…!




何度そう呼んでも、葵が戻ってくるはずがなく、


かなめは泣いたままだった。


私は、「かなめは悪くないよ…」とかなめに声を掛ける事しか出来なかった。




今頃、萌はどうしているだろうか…。


保健室で、かなめのように泣いているのだろうか。


それとも、涙は枯れてしまっただろうか。




全部、私のせいだ……。


私が、葵を殺したせいだ………。