いつも空気を軽くしてくれる葵がいないせいか、


二人の間の空気は、すっごい重たくて…。




「はぁ…」




ため息を吐いてしまった。




「葵…死んじゃったんだね」


「そう、だね…」




おどおどしながら、私は答えた。


私が、葵を殺したって知ったら、どうなるんだろ…。


と、怯えながら。




「私……全然葵に良くしてあげられなかった…」


「かなめ…」


「私…葵にからかわれる度、葵に向かって嫌な顔してしまった…。


うぅ………葵……っ!ごめんっっ……葵ぃ……!」




泣いて、謝るかなめ。


謝らなければいけないのは、私の方なのに。


私が、葵を殺したのに。




だけど、私はそんな事言えるはずもなく、




「かなめは……悪くないよ…」




と、言う事しか出来なかった。