「お姉ちゃん……どうしたの?」




あどげない声で、ちなみが言った。




「ごめんね、ちなみ。


もうちょっとだけ、このままでいさせて…」


「うん…いいよ」


「ありがとう…」




ちなみを暫く抱き締めていた。


だた、ぎゅっと。




暫くしたところで、私はやっと落ち着いた。




「ごめんね、ちなみ」


「いいよ。だってちなみ、お姉ちゃんが好きだもん!」


「うん、ありがと…」




そう言って、ちなみの頭を撫でてやる。


すると、猫みたいな顔して嬉しがるちなみ。




いつか、私はこの可愛い妹までも殺さなければならないのか…。




そう考えると、また不安が私を襲ってきた。