「…だから、私………殺される前に…帆乃香を、殺したの」


「…!」




そんな…!


葵が、殺人を…!?




「この屋上から、突き落としたの」




その言葉で、私は肩がビクッとなった。




この、屋上でー……?




嫌な予感がする。


胸騒ぎも…。




まさか…。




「アンタも契約したんでしょ!?


だから、なつみも、ここで殺してやるっっ!」


「!」




やっぱり!と私が思ったと同時に、葵が私の制服の襟を引っ張る。




葵は、帆乃香っていう子がアヤメちゃんと契約していたのを知っていた。


そして、その時の様子もー…。


その様子が、まるで今日の私だったのだろう。




だから、私がアヤメちゃんに会った事がバレたのだ。


そして、契約した事もー…!