お昼を食べ終えた私達は、くっつけていた机を移動させようとしていた。


その最中だった。


葵は、私に近づいて来て、私の耳元で、




「放課後…屋上に来て」




と告げた。


葵の声が耳に吹きかかった瞬間、ざわっと鳥肌が立った。




その後、何事も無かったかのように、葵は机を元の位置に戻した。




葵……本当にどうしちゃったの……?




-放課後-




そんな疑問を抱えたまま、放課後に突入してしまった。




屋上……何か、嫌な予感がして、行きたくないなぁ………。


そう、ため息を吐いた時。




「どうしたの?なつみ。


早く屋上に行こうよ」




と、後ろから葵が話しかけてきた。