-翌朝-




あれから家に帰ったけど、あまり食欲がなく、ご飯を残してしまった。




お風呂にも入らず、私はそのままベッドで眠ろうとしたけど、


全然寝付けなくて…、


汗がどんどん噴き出てきて…、


呼吸も荒くなって…、


上手く息が出来なくて…。




結局、私は一睡も出来なかった。




最悪の朝を、私は迎えたのだ。




「嗚呼、やっと朝か……」




一人、ベッドで蹲る夜はとてもとても長く感じられて…。




本当なら、朝が来てくれて嬉しいんだけど、


それよりも、私は「明日が来てしまった」という、嫌な気持ちの方が大きかった。




だって…私は、今日から毎日、愛する人を一人ずつ殺さなければならないから…。


でないと、私が死んでしまうから……。


殺せば、私の愛する人は死に、


殺さなければ、私は死ぬ。




どちらにせよ、誰か死ぬ。