ある日の事だった。




私は、学校に来て、理奈と優奈と香織と一緒に駄弁っていた。




「今度、皆でまたカラオケ行きたいね~」




私は、唐突に何となく、カラオケに行きたい気分だったので、


言ってみた。




「え~、でもお小遣いが足りないよ?」


「でもさ、またカラオケで八尾君が乱入してくるかもよ?」




理奈が、香織を肘で突いて、にまにま笑いながら言った。




香織は、八尾君の事が好きなのだ。


でも、八尾君は彼女がいるんだけど…。




そういえば、この前カラオケに行った時、八尾君と数人の男子とたまたま会って、


そのまま一緒に歌ったんだっけ。


あれは楽しかったな~、香織の反応が。




「えっ!?だったら…行きたいかな」


「あ…そういえば八尾君、彼女と別れたらしい……」




優奈が、いつものカタコト口調で言った。


や、八尾君、彼女と別れたの!?




「ええ!?マジで!?」


「その話、詳しく!」


「え…私も、詳しくはよく分からないんだけど…。


もしかしたら、ただの噂かも…」