噂のアヤメちゃん

好きだった、大好きだった、愛していた。




誰よりも。




それなのに、


最後の最後に、私は今まで遊びだった事を、裏切られていた事を告げられた。




こんな辛い事ってある?


こんな悲しい事ってある?


こんな苦しい事ってある?




ねえ。



ある?




「あ……」




手から力がすっと抜け、包丁が床に落ちる。


その直後、体の力が入らなくなり、私はその場に座り込んだ。




「あ………あ……」




終わった。


何もかも…。