鼻水と涙で顔をぐしょぐしょに濡らしながらも、ちなみは




「嫌だあああああああ!!!


このケーキはやだああああああああああ!!


違うのおおおぉおおお…!!!


このお皿も、このコップも、このフォークもやだああああああぁぁああ!!!」




と叫び続ける。




何でこのお皿じゃ、このコップじゃ、このフォークじゃ駄目なの!?


どうして…!?


どれもこれも、お気に入りの物だったじゃないっ!!!




「いい加減にしなよっ!!」




私は、今度はちなみの髪の毛を引っ張り、


地面にちなみの頭を叩き付ける。




「ひっぅ……ぐ……あぅ………」




すると、ようやくちなみは叫ぶのをやめた。




「ねえ……何で嫌なの……………?


お姉ちゃん、頑張って用意したのに…。


どうして喜んでくれないの…………………?」