家に着くと、ちなみがまだぬいぐるみで遊んでいた。




「ちなみ、ケーキだよ」


「わぁい!ケーキだあ!!


ちなみの好きな、いちごのケーキだあ!!


お姉ちゃん、ありがとーー!」




ぬいぐるみを抱きながら、ちなみが言った。


やっぱり、ちなみは可愛い。




「うん…どういたしまして」




もう、ちなみといるのも、今日で最後。




「ねえ、食べていい?」


「待って、ちゃんとお茶とか用意しないと…ね?」


「はぁい……」




ちなみは、ぷくっと頬を膨らませた。




ちなみのお気に入りのコップに、牛乳を入れる。


大体、コップの三分の二位まで。




そして、ケーキを花柄のお皿の上に載せて、


ちなみの大好きなうさぎのフォークを添えて…。




うん、完璧。