せめて…最後はちなみに、楽しく過ごしてもらおう。




「ちなみ……何か食べたいものある?」




午後の三時のちょっと前になった頃、


私は、ぬいぐるみで遊ぶちなみに訊いた。




「う~んとね…ケーキ!」


「そっか…。


もう、おやつの時間だもんね。


分かった、ちょっと待ってて。


買って来るから」




そう言って、私はケーキを買いに行く準備をする。




「本当!?お姉ちゃん、ありがとー!」




キラキラと目を輝かせながら、ちなみは私にお礼を言う。




…お礼なんて言わないでよ。


私がしたいだけなんだから。


それに、今日…ちなみを殺さないといけないんだから。