倉庫からは、変な臭いがした。


そりゃあそうだろう、この中に、死んだお父さんがいるんだから。




「開けてみて…?」




そう言って、お母さんに倉庫の扉を開けさせる。


そこには、変わり果てたお父さんの姿。




「…っ!!」




お母さんは、声が出ない程、驚いている様子だった。


旦那が、死んでいるのだから無理もない。




私は、その一瞬で倉庫にあったものを手に取った。




それは…、




バール。