「ねえ……それ、本当?」




お母さんに、私は確認するように言った。


すると、お母さんの顔がみるみる内に青白くなって、


血の気が引いていく。




「ほ、本当よ……」




汗をだらだら掻きながら、お母さんはそう答えた。




もしかして、お母さん……、


嘘、吐いているー………?




いや、これはもしかしなくとも、きっと嘘を吐いている。




「本当に本当……?」


「ほ、本当って言ってるでしょっ!」




普段は穏やかなお母さんが、声を荒げて言った。




「もしかしてさ………、お母さん」




本当に、お父さんが言ってた通りに………。




「不倫してる…………?」