気付けば時計には0:00の文字。


また一日が過ぎた。


また誰かを殺さないといけない日が来た。




さぁ、今度は誰ー……?


私は、誰を殺せば良いー……?




カチカチ、と時計の針が動く音しか聞こえないこの部屋で、


私は……一人ー………。




そんな中で、ガチャッと扉の鍵を開ける音が聞こえた。




ちなみー…?


いや、ちなみは友達の家に泊まっているし、帰るなら連絡を入れてくるはず。


他に鍵を持っているのは………。




お母さんだ。




昨日、お父さんが言っていた言葉を思い出す。




-昨日な……お父さん見てしまったんだ……。


-お母さんが……、男と抱き合っているところ………。




つまり……お母さんは不倫していたという事となる。