シャワーを終え、バスルームから出た後、


またどんなに体を拭いても、臭いは消えていなかったような気がした。




そして、脳裏に浮かぶ、化け物の姿。


血まみれの、お父さんの姿…。




「………」




どんなに思い浮かべても、悲しい気持ちになれなかった。




お父さんが死んだのに。


お父さんを殺したのに。




なのに。




夢で、皆が言っていた通りかもしれない。




私は、最低だ。



最低、最低、最低、最低、最低、最低、っ…!