部屋を見渡し、一瞬目を見開いた

「るな・・・苦しかったね…気づいてあげられんくてごめんね…ずっとそばにいたのに・・・」

華は泣いていた

「違う!華は悪くない。私がわがままだっただけ。叶都も海斗も華も友達も、先生も、看護師さんもみんな私のために一生懸命してくれたのに・・・っ・・・私どうしてあんんなこと」

「るな・・・自分を責めないで。私も、一時期不安な時期あったよ…なんで自分だけ、こんな思いしないといけないのって。みんなと同じように生活できないのって。私たちにとって一番つらい言葉は、頑張れ・・・だよね?自分は一生懸命頑張ってる。なのにどこまで頑張れって言うのって・・・私もつらかった。でも、気づいたの・・・誰を責めることもできないんだって。病気になったのは誰のせいでもないの・・・これは神様が私たちに下した使命なんだって・・・私たちなら乗り越えられるって信じてくれてるからなんだって。だから、強くなろうって決めた。
そして、海斗にも出会えた。きっと大丈夫だから。少しずつでいい。前に進もう?」

「華・・・そうだね…誰のせいでもないんだよね…それなのに私、ひどいこと、叶都に謝らないと・・・でも、怖い。嫌われたかもしれない」

「るな!!叶都、泣いてたよ…るなを苦しめたんだって。嫌われてなんかないよ…二人でゆっくり話してみたら?話せる?」

「・・・うん。」「じゃあ、呼んでくるね」