そして、少し経つと、玲央は私をそっと離し


「.....っ」

優しくて甘いキスをしてきた。



すぐに離れる唇と唇。



「真っ赤、だな」


「う、うるさい....っ」


すると、

「愛衣、後ろ向け」

なぜか、私に後ろを向くように言ってくる玲央。


支持された通りに後ろを向くと、何やら後ろでゴソゴソと音がする。


......何してるんだろう?

そう思うのも束の間、


「......れ、玲央?!」

今度は前からではなく、後ろから私を抱きしめてきたのだ。

おかげで、すっぽりと玲央の中に収まる私の体。


な、にこれ。体が熱い。


なんだかくすぐったくて、身をよじらせると


「じっとしてろ」


脳内へと響き渡る、玲央の心地よくて甘い低音ボイス。

その声だけで、もうクラクラしてくる。



しばらく、じっとしてると首元にひんやりとした感触がした。


首元に視線をもっていくと....


「玲央.....これ.....」


「それは、証みたいなもん。
お前は俺のっていうな」


そう、首元にはネックレスがつけられていて。

そのネックレスには、シルバーの指輪が通られてあった。



「学校じゃ、指輪できないだろ。
だからネックレスにしといた」



........どうしよう。

本当に、どうしよう。