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梅さんから、玲央のお母さんの事を聞いて、何も考えられなくなり
ただただ、自分の靴を眺めてた。
頭の中で繰り返される梅さんの言葉。
『奥様はーーーーーーー。』
昔からこの家に使えている梅さんが
嘘をついてるとは思えない。
だからきっと、この事は本当なんだ。
頭が、心がついていかない。
玲央は、今までどんな気持ちでいたんだろう。
この大きな家で、独り。
何を思っていたんだろう。
「........い」
玲央は......どんな......。
「.......愛衣」
突然、名前を呼ばれて振り向くと
不思議そうに私を見てる玲央がいた。
「えっ!?な、なに?」
「さっきから呼んでたんだけど、
ぼーっとしてどうした?」
「な、んでもないよ!
それより、早く出掛けよう!」
玲央の腕を引っ張り、玄関の扉を開ける。

