ほっぺたに手を当てて、篭った熱をどうにかしようとしてると
「........お客様でございますか?」
廊下の奥から、見た目50歳くらいの
エプロンをした女の人が出てきて
私の方に向かって歩いてくる。
玲央のお母さん......?
いや、でも似てない。
じゃあ、お祖母さん......?
取り敢えず、自己紹介しなきゃ。
「えっと、お邪魔してます!
玲央さんとお付き合いさせてもらってます、橘 愛衣です」
勢い良く頭を下げると
「まあまあ!お坊ちゃんの......!
なんとも可愛らしい方で。
顔を上げてくださいな」
そう言われ、顔を上げるとニコニコと微笑む女の人。
ていうか.......お坊ちゃん?
お坊ちゃんって玲央のこと?
........あ、もしかして。
ひとつの答えを頭で導き出し。
ひとり納得。
この方、この家のお手伝いさんだ。
これだけ大きな家だもん。
お手伝いさんがいても、おかしくはない。
「私、家政婦の梅と申します。
昔から使えさせて頂いています。
お坊ちゃんにこんな可愛らしい彼女さんが出来て私も嬉しゅうございます」
心が温かくなるような笑みを、浮かべる梅さん。

