でも驚いた。
.........こんなに変わるのか。
鏡の中にいる自分をもう一度見つめてみる。
程よく人工的に伸ばされたまつ毛。
大きくなった目。
グロスでぷっくりとした唇。
「......お化粧、こわっ」
こわいけど、魔法みたいね。
女の子を綺麗にしてくれる魔法。
私は、魔法にかけられて。
今日という1日を素敵な日にする。
「彩ありがとう!そろそろ行くね」
時計を見ると、もう9時50分。
そろそろ来るだろうと思い、2階に
荷物を取りに行く。
丁度、荷物を1階に持ってきた時だった。
"ピーンポーン"
インターホンの音が響き渡った。
その瞬間、胸が高鳴って。
自然と口角が上がってしまう。
必死にそれを抑え、荷物を持ちながら玄関に向かう。
"ガチャッ"と比較的ゆっくり扉を開けると、徐々に入り込んでくる太陽の光。
そして徐々に見えてくる玲央の姿。

