「はい出来た!」
気づけばもうお化粧は終わっていたみたいで。
「これは.....。彼氏さんビックリしちゃうわね!可愛すぎだよ!」
そう言って私をぎゅーと抱きしめてくる彩ちゃん。
ーーお姉ちゃんがいたらこんな感じだったのかな。
瞼を上げると何やら少し目が重い。
え、重い。
重いんですけど。
「ほらほら見て!」
さっき渡された鏡をもう一度私の手にもってくる彩ちゃん。
恐る恐る鏡を受け取り、自分の姿を見てみる。
「.......................え、誰」
鏡の中にいる自分が信じられなくて一度、目を閉じる。
そして、またゆっくり開けてみる。
2度目の。 え、誰。
...........嘘でしょ。
信じられない。
大事なことだからもう一度言う。
信じられない。
「本当、可愛いわ!
お人形さんみたいだもの」
彩ちゃんが目をうっとりさせながら
私を見てくる。
.....さすがに、そこまで褒められるほどではないと思う。

