「ねー俊」 「ん?」 「.....愛衣のこと、どう思ってる?」 二人の会話に私の名前が出たことに 体が過剰に反応する。 聞きたいような、聞きたくないような そんな感覚に陥る。 「愛衣.....優しいしいい奴だよ」 その俊の言葉を聞き 私はパッと顔を上げる。 そうだよね、俊の彼女は私だもんね。 頻繁に会っていたのだって何かワケがあるんだよね。 さっきの思考から一転、ポジティブな思考へと変わっていく。