‡〜最期の微笑み〜‡

「愛しています…。
とうさま。
決して悲しまないで…。
独りではないから。
愛する人達が側にいる。
愛してくれる人達がいる。
寂しくないわ…。
ありがとう。
とうさま。
愛してくれて…。
ずっと想っていますから。
忘れないから。
見守っていてくださいね…」

そして、精一杯の微笑みを向ける。
そうすると、棺で眠る父の顔が微笑んだように見えた。

父の微笑み。

忘れない。

いつも心に…。



響いている。
屋敷中に…。
これは青龍の声。




悲しみを癒すように。

殺めた人々を想って…。

嘆くように。

響いている…。



一族の闇に葬られてきた人々へ謝罪を…。

そして…。

もう二度と繰り返す事のないように

誓いを……。