男バスルーキーは女子高生!?

早歩きで歩いていると、

1年A組の教室が見えてきた。

早く行かないと、入学式、遅れちゃう!

私はA組の教室のドアを開けた。

がらがらがら・・・・

私が教室のドアを開けたときは

ちょうど、担任らしき先生が

話してる途中だった。

クラスのみんなは、私の方をガン見。

先生まで、硬直状態・・・・・。

リ「遅れました。すみません。」

私はそれだけ言って、

空いている席に座った。

なんか、みんなの視線が

私に集中しているような

気がするんだけど、

遅刻したの、そんなに目立ったかな・・・?


加「えっと、先生は加野と云います。

  貴方の名前は・・・・・・。」

いかにも気弱そうな男の先生が

私の方を見ながら言った。

私は椅子から立ち上がった。

リ「神楽リナです。

  得意な事はスポーツ全般。

  よろしくお願いします。」

私は最後に一礼してから、椅子に座った。

まぁ、よろしくなんて、

するつもりはないけど・・・・・

私の自己紹介が終わると、

急に、教室は五月蝿くなった。

私の席は一番後ろで、一番窓側。

グラウンドに咲き誇る桜が

春風に揺らされてピンクの花びらが

グラウンドに舞い散る。

そして、私の机の上にも

1枚の花びらが乗った。

私はそれを手に取ると

左手で肘を突きながら眺めた。

この桜を見ると、

どういしても思い出しちゃう。