眠い・・・。

私は瞼をこすりながら

席に着いた。

なんで、こんな朝早くから

学校に行かなきゃなんないの?

休むと佐伯さんが

部屋まで来るし・・・。

私はため息混じりに

机の中のものを出した。

机の中には、

ビリビリに引き裂かれた

数学のノートがあった。

所々に、

「男バスに媚売りやがって

 マジキモいわ~。」

「うざい」

「ちょっと、可愛いからって

 調子のってんじゃねーよ。」

など・・・・

痛々しいほどの言葉が

ノートの表紙に書かれていた。

そして、周りでは

小さな笑い声が聞こえる。

はぁ~、めんどくさ・・・・。

こうゆう、

幼稚な事して楽しんでるとか

まだまだ、ガキだね・・・。

私はノートを鞄の中にしまった。


勿論、この事は

私以外誰も知らない。

佐伯さんも男バスも・・・。

だって、言う必要がないし・・・。

これは私の問題だから

他人には首を突っ込まれたくない。

私がイジメられてる事は

私だけの秘密・・・・。