クラス替えの紙が全然、見えない・・・。

目の前に貼ってあるのに・・・・。

前の人のせいで見えない!!

早く自教室に行きたいのに!

私は少しでも見えるように

飛び跳ねてみた。


うう・・・やっぱり、全然見えない。

あ、私の身長が小さいからじゃないよ!?

私、これでも150センチ以上あるから!

私、誰に言い訳してるの・・・・

自分の言動に呆れながらも

もう一回、飛び跳ねてみる。

やっぱり、見えない・・・・。

すると、後ろから

たくさんの人に押されて、

私は人混みの中から、弾け出された。


私は諦めて、理事長室に向かった。

理事長室って一階かな?

広い廊下を歩いていると・・・

あった!!!!理事長室!

こんこん。

私はノックをすると理事長室に入った。


理事長室には大きなテーブルとソファ、

その奥には、机と椅子が置いてある。

そして、椅子には佐伯さんが座っていた。

佐「やぁ。久しぶり、リナちゃん。」

佐伯さんは笑って手招きをしてくる。

丸い伊達めがねに、ボサボサの頭。

年齢不明で、見た目的には、30代前半?

この人は昔からお世話になってるけど

いつまでたっても、私はこの人が苦手だ。


私は佐伯さんの目の前に立った。

リ「で、どうして私を

  この学校に入学させたんですか!?」


そう、私がこの高校に入学した

理由は、

全部佐伯さんの我侭なんだよね・・・

事の発端は、中学を卒業して

のんびりしていた春の出来事・・・・。