静まり返った車内で

最初に口を開いたのは春だった。

春「ああ。それはね・・・

奏「あはははははっはっはっは。」


春が言いかけた瞬間に

奏の笑い声が邪魔をした。

リ「そのタイミングで笑うのやめてよ。」

春「で、さっきの続きだけど・・・

愁「あーーーー。ここで一句

  泣かぬなら~

  食べてみようか

  ホトトギス~。」

リ「パクリだし、

  ホトトギスって食べれるの!?」

美「その前に、

  食べようって思う人がいるのかが

  謎だと思うけど・・・・。」


リ「で、結局

  巻貝って何?」

快のほうをみると

顔を真っ青にしたまま

死んだ目をしている。


リ「だ、大丈夫?

  生きてる?」

体をゆすってみるも、

反応は全くない。


すると、運転している佐伯さんが

「しー。」といって、

悠斗の方を指差した。


ずっと静かだと思ったら

どうやら、熟睡しているようだった。


こんな状況だったのに良く眠れたね。

そんなことを考えながら

私達は学園へと戻った。