親子ケンカ~30センチの差~

正直に言うと、山本はやっと顔を上げてくれた。

てか、涙目で上目遣いは結構くるんだけど。


だから、照れた顔を見られないように山本を抱き締める

「伽凛が好き。そのサバサバしてる性格が俺に無くていいなって思ってる」


「うるさい、そんなに好きって言わなくても分かった。」


山本は、俺の胸の所が頭だから

なんだか、分からないが

「よしよし。」

頭を撫でたくなった。


「なっ、子供扱いをするな!//////ゆ、夕のくせに!」


俺から離れて山本の顔をリンゴだったが多分今、俺もリンゴになっていると思う。


いつからだろうな、山本がいるのが当たり前になっていたんだ。

それが、当たり前じゃないと気付けて良かった。