山本の気持ちがわかった日

昼休み、山本は来なかった。


今日は、用事があったのかもしれないと思うようにした。


だけど、最後の昼休みまで山本は来なかった。


毎日、来ていた山本が。

「今日も、来なかったな。」


謙太は、心底残念そうな顔で言った


「多分、もう卒業する俺は飽きたんだよ」


「山本、面倒な人嫌いだから。
俺の事好きっていうのは嘘だったんだ」


いつも、心の奥にしまっている気持ち


山本は、なんで俺なんかを好きになったのか。


めんどくさいと、いつも言っているのに。


ダメだ、考えたら。悪い方にいってしまう。


俺の小心者がまた出てきた。


こんな、自分にイライラする。


「……ゆ…夕、夕!おい、帰るぞ!もう放課後」


はっ?放課後

「すまん、謙太。考え事してたら」


「知ってる。まぁ、いいから今日は帰るぞ!」


今日が終わる。明日は半日授業だから昼休みがない


もう、山本に会えないのか