「あと、1週間で卒業かー。実感わかないなー」


と、いきなり言い出す謙太

「卒業だなー、(山本と会えなくなるなー)」

山本、告白してきて1年がたつんだ。


「よく、飽きないで毎日来るよな。伽凛ちゃん」


謙太は、俺の考えを読み取ったかのように言った


「そうだな。もう日課みたいになってるな」


「夕って分かりやすいよなー。寂しいんだろ?伽凛ちゃんに会えなくなるの」


寂しい、、、のか?

「もう、気付いてもいいんじゃない?
多分、3年みんな分かってるよ?」


「なにが?」

「夕、伽凛ちゃんと喋ってるとき幸せそうな顔してることだよ」


あぁ、幸せだよ。山本といると元気がでる。


「謙太、俺山本が好きだ。」

そうだ、俺は最初から山本が好きだったんだ。


そうじゃなきゃ、毎日来るの楽しみに待ってないよな。


やっと、気付いた。


「やっとか、まぁ頑張れよ!」


ありがとう、謙太