白と青を基調とした
頭から布をかぶって何やら装飾した、『魔術師』みたいなやつは、

焦るように、
頭にかかっていた布をぱっととった

「え??
 っていうか・・・誰なの?」


いや、それ・・・僕のセリフです。


よく見ると、
深い藍の瞳をした美人さんだ。

きれいだな。


じぃっと見つめられると、思わず顔を赤らめてしまう。



「あ・・のぉ。」

「ってか、ねぇ!!あんた!!男!?」


急に、どんっと胸元を押される。

「おっと。そ・・そうだけど?」

なんだ?

あわてるように、彼女は僕のズボンをずり落とす。

「うわぁぁl!!」

痴女だ!!


僕の、その、大事な部分が!!!


でも、大慌てで焦ったのは、僕だけで、彼女は真っ青になり
「・・・まずい。本当に、男だ」

とつぶやいて、がっくりと肩を落とす。


「なにするんだよ!!!」

という、僕の声は全く届かない。

なんなんだ。