~こどもの恋愛?!~

神谷さんが、動きを止めた…。

「なんでっ、抵抗しないんだよっ。」


「だって…っ。神谷さんのことは、好きだからっ…。触れて欲しかった…。竹本くんにさわられたところっ、全部消して欲しいからっ…。」


「留里…っ」


「ごめんなっ…。」

神谷さんが、あたしを抱き起こして言った。

優しく甘い香りに包まれた…。

「留里がっ、あいつに…。俺っ、頭んなか真っ白になって…。留里は悪くないって、わかってるのに…。」


「神谷さんっ。竹本くんに暴力ふるったのっ?」

まさか……。

「いやっ、留里が出て行ったから、俺もすぐおいかけてきたんだ…。殴ってやれば良かったよ。」

「駄目っ。あたしも、きっとスキがあったから、あんな目にあったんだよっ。これからもっと気をつけるからっ。ごめんなさいっ。」

あたしのために、嫌な思いさせて…。