「お前、相変わらず手を抜かないなぁ~」

「嘉雄だって!」

二人はスキーのことで、食がすすんだ。

でも、シーズン中は二人とも外で飲むことはしない。

飲むとしたら、どちらかの家だった。

「マスター、今日は賑やかだな?」

一樹が聞いた。

「いやぁ~、今日は都内から5つの大学のサークルの合宿だそうで・・・」

「そうかぁ~どうりで女の子も多いと思ったよ!なっ!嘉雄!」

「まぁな・・・」

一樹はワクワクしていたが、嘉雄はちょっと不満そうだった。

そんな話をしていたら、

「ねぇ、どこの大学ですかぁ?」

と、ちょっとかわいい感じの女の子が聞いてきた。

「ああ、俺らは地元だから・・・」

「えっ?じゃあ、スノボーは?」

「ああ、俺らは回転だからスキー」

「回転?スキー?」

「そうだよ!君はスノボー?」

「私は、初心者^^」

思わず、彼女が人なつっこいので一樹もいろいろ話していた。