「なんだか、寂しいな…
このまま時が止まればいいのにな…」
一瞬、心臓が止まった気がした。
全てが聞こえなくなって、どす黒い気持ちは流れていく。
雲が、赤から逃れて白を取り戻す。
「なんて…無理だよね。
また明日も会えるんだから、我慢しなきゃ、私!!」
えへへ、と笑う君がなんだか
まぶしくて。
つい、抱きしめてしまった。
「ひゃっ!?え!?どうしたの?」
言いながら身をかたくした君がまた可愛くて。
「なんでもない」と君を解放する。
…ん、その表情、いいなぁ。
少しむくれて、ぷくーってほおをふくらませて。
「なぁ…また、どっか行こうな。」